ランデザインスタッフの日記

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2010-03-09

「持続可能な・・・」について考える

3月6日にメビック扇町で行われた「大井戸端会議」に参加しました。
200名以上の参加者が10人1組となり、さまざまなテーマで話し合いをするという主旨です。

グラフィックデザイナーであるわたしが進行役をさせていただいた1組には、IT起業家、医療関係器具のマーケッター、カナダ人の大学の先生、大学院経営学の研究員、システム会社経営者、高松在住のメディアプロデューサー、倉敷市のまちづくり課の方、同志社大学哲学科の学生、空間デザイナーというまさに異業種組み合わせのメンバーでした。どうなることかと思いましたが、意外にも話は盛り上がり充実した内容になりました。
テーマは「10年後」と「持続可能」。
持続可能な商品とは?
持続可能は社会とは?
持続可能は文化とは?・・・

話あっている中で、下記のような話がでてきました。

・ 日本には伝統工芸や伝統文化と目新しいサブカルチャーという文化があるが、両方とも日本的であり魅力的なものであるといえる。
また戦後の動きでみれば地域文化が産業的に発展したのが企業だったといえる。
・ 持続可能な「もの」は、すぐに捨てられることなく長く使っていけるものと、形を変えていきながらめぐりめぐるものがある。(江戸時代の例では、繊維→生地→服→ぞうきん→燃料もしくは繊維として再生)
・ 伝統工芸から産業まで、日本でしか作ることのできない技術がある
・ まだまだ魅力が表面化されていないものがあるのではないか。日本の潜在的な価値を探す
・ 地場の企業を守るという心が大切(地場の企業は街の文化とつながっている)
・ 最近地域ブランドとしてさまざまな商品やハコモノが開発されている。一時的に話題にはなるが継続性の面から見て価値判断をする必要がある。
・ 日本人がよいものに価値を感じることができるライフスタイルの質的な向上が必要

以上をふまえて持続可能な社会を実現するためには「教育」が重要ということが、参加者の一致した考えとなりました。誰がどう教育するのかという点については時間切れとなってしまいましたが、これからの社会のあり方を考えるためのヒントが詰まった充実した話し合いとなりましたので早速ここで一部を紹介させていただきました。

by Nami | 2010-03-09 | コラム

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