ランデザインスタッフの日記

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2016-09-01

書体とスペーシング




パッケージアカデミーでの自分の役割の1つにタイポグラフィーがありますが、パッケージにおいてはタイトルまわりのスペーシングを軸にクオリティーを上げることはできないと考えています。
パッケージには必ず文字が入ります。説明の細かい文章もあれば、商品名もあります。特に商品名のデザインはその商品の佇まいを決める大きな要素です。そのため文字は“商品の顔を現す”と表現するデザイナーもいます。
パッケージデザインをする上でロゴやタイトルのデザインも手がけることはよくあります。箱の造形や見た目の装飾には力が入っているのに、文字には気を遣っていなかったら、、完成度は下がってみえてしまいますね。タイトル文字の表現方法としては、書体を使う、筆文字やレタリングなど手書き文字を使うなどがあります。たとえば書体を使う場合、どんな書体を使うかがポイントになりますが、ただそれだけでしょうか。ちょっと実験してみようと思います。

ここでは多くの人が持っていると思われる小塚明朝Mを使ってみることにします。

文字をベタ打ちした状態。



次ぎに字と字の間を調整します。



この字と字の間を調整するスペーシングがとても大切な作業で、デザインそのものなのです。 もし文字を打った時にイマイチだなと思ったとしても、それは書体のせいではなく、スペーシングがされていないからイマイチなのかもしれません。

スペーシングをした文字に動きをつけてみました。



シンプルでスマートなデザインに合いそうですね。
別の切り口として文字の大きさに変化をつけてみました。また 色を付けたり、小塚明朝Hと組み合わせてみたり、袋文字にしてみたり。どんどん表情が変わっていきます。



メーカーから出ている書体は、1文字1文字書体デザイナーがきちんとデザインしています。その書体を目的に合わせて活かせるかはデザインする人次第です。演習の中でそのことを考えていきたいと思います。

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by Nami | 2016-09-01 | column

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