ランデザインスタッフの日記

2019年以降の記事はこちらをご覧ください。 

Blog » column

2016-09-25

Rocioコラム4: 異体字1

Rocio Italicにはノーマルな異体字(オルタネイト)と装飾曲線を施した文字(スワッシュレター)の異体字を多数用意しています。
大文字のスワッシュレターは単語のはじめに使います。大文字のスワッシュレターだけで文字を組むことは基本NGです。というのもスワッシュ(装飾)は伸びやかな装飾です。ですので前が詰まっているような時にスワッシュを入れると、とても窮屈に感じるので適していません。




小文字のスワッシュレターには語頭専用のもの、語尾専用のもの(ターミナルレター)、通常のオルタネイト(語頭、語中、語尾で使える)のものがあります。また文字の他に、飾りに使うオーナメントも、3つ用意しています。




【字形パネルからの文字の選択方法】

異体字を適用したい文字を選択し、「字形パネル」の「表示」を「選択された文字の異体字を表示」にすると、その文字の異体字が全て表示されます。その中から、使い方に合った字形を選択します。





また、字形パネルは、字形をグループ化した「デザインのセット」を表示することができます。それぞれのセットは「語頭用の文字(スワッシュレターと語頭用の小文字)」、「語尾用の小文字」というように字形がグループ化されています。このセットで異体字を表示させ、その中から選択していくこともできます(ss01〜06の字形は、上記の一覧で確認してください)。






もし字形パネルで全文字を表示させていても、文字の右下の▶を押すと関連する字形がでてきます。





文字パネル→OpenType機能→「位置依存形」の「自動形」などを適用すると、字形が自動で異体字に置き換わりますが、自動で変換されるためバランスのよい文字組にはなりません。そのためRocioにおいては「位置依存形」を適応するのは向いていません。ですので一文字ずつ前後関係を確認しながら字形パレットで異体字を選ぶ必要があります。


ちなみにインデザインでは、オルタネイトの字形に黄色のハイライトをつけることができます。「環境設定」→組版を選び、ハイライト表示オプションの代替字形をチェックします(ハイライトが印刷されることはありません)。





a


次回は異体字をどのように組み合わせるのかについて確認していきます。

by Nami | 2016-09-25 | column

このページの先頭に戻る