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Blog » 「本に願いを」プロジェクト
2010-04-04
コピーライターの彩です。
私が参加している「本に願いを」プロジェクト。活動開始から約3ヶ月がすぎ、ようやく病院や関連施設に本を届けられることになりました。現在、初めての寄贈に向けて、いくつかの病院などと連絡をとりあっているところです。詳しくは「本に願いを」HPをご覧くださいね。
今回は絵本についての話を一つ…。
先日は週末に家族で図書館に出かけました。うちから車で約15分のその市立中央図書館は、子どもの本の部屋も充実。子どもたちは「これ借りる!」と夢中で本をえらびます。私も負けじと「これおもしろそうじゃない?」と提案。そんな時、偶然見つけた2冊の本。まるで「ここですよ」とでも言うように並んで納まっていたその2冊に、「あぁ、これこれ!」。思わず口にしていました。
実は2冊とも記憶があいまいで、とても「おもしろかった」ことは覚えているものの、何というタイトルだったのか、本当に絵本としてあったのか、よく分からなかったのです。そんな子どもの記憶を持ちながら約30年…。ついに見つけてしまいました。
一冊は
『ねえ、おきて!』(架空社)
現在は1995年初版となっているので、当時は別の出版社から出ていたのかもしれません。たしか小学校1年生か2年生のころ、放課後、校庭の階段でとなりのクラスの”シモダセンセイ”という男の先生が読んでくれたこの絵本。友だちと3〜4人でシモダセンセイの語りを聞いたこと。おもしろくて何度も何度も読んでもらったこと。夕方の校庭から見える工場の古びたえんとつ。階段に座ってつめたくなったおしり…。子どものころの記憶の中の風景が、すうっと降りてきたような気がしました。
もう一冊は
『さかな一ぴきなまのまま』(フレーベル館)
※現在絶版かもしれません。
これは、子どものころNHKラジオで放送していた子ども向け朗読番組で流れていたものでした。それを母がカセットテープに録音してくれていたんでしょう。弟と床に寝そべってラジオに耳を近づけて、何度も聴いたこと。最後のセリフを何度もまねして笑い転げたこと。ラジオの油っぽいにおいと雑音、ひんやりした床の感じ…。タイトルの響きを口にすると、今でもそのときの空気感がふんわりとよみがえってくるような気がします。
子どもの頃の記憶は大人になってからの記憶とはちがい、感覚で覚えているんですね。本を読んでくれたシモダセンセイも、いっしょにラジオを聴いた弟も、同じ風景を覚えているかどうかは分かりません。ただ、私の中には、絵本とともにあったかい思い出として残っています。そんな小さな記憶の積み重ねが、今の私を作っているのではないかとさえ思うほど…。
そんな小さくてもあったかく心に残る記憶を、「本に願いを」活動を通して多くの子どもたちに届けたい。私がこの活動に参加している原点を、あらためて確かめたのでした。
by Aya | 2010-04-04 | 「本に願いを」プロジェクト