ランデザインスタッフの日記

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2010-03-23

国立国際美術館でワークショップの報告

コピーライターの彩です。
以前お知らせコーナーで紹介した国立国際美術館(大阪・中之島)でのワークショップ『ぼくもわたしもデザイナー!』が、先日3月13日(土)に開催されました。

国立国際美術館で現在開催中の企画展『絵画の庭』
その関連イベントの一つとして、子どもたちに「グラフィックデザイン」を教えてみるという大胆な企画は、私たちランデザインのスタッフに、新しい視点を与えてくれました。

『絵画の庭』に出展している28作家(約200点)の作品を鑑賞し、「作品を見て自分が感じたこと」を身近な人に伝えるためのパンフレットをデザインしようというこのワークショップ。「デザイン」とは単に装飾するというものではなく、使いやすく分かりやすく「設計する」ということ。私たちの身の回りのあらゆるものがデザインされているということ、その中でもグラフィックデザインは「人に何かを分かりやすく伝える」ためのデザインであるということ。そんなデザインの原点を知ってほしいとの思いで、小学4年生〜中学生20名の子どもたちと一日を過ごしました。
講義・鑑賞・制作というハードスケジュールの中、子どもたちは真剣そのもの。
できあがった20点のパンフレットはどれも個性あふれる素敵なものでした。

「お母さんがキノコ好きだから、キノコの絵を紹介したい」という3年生。
「暗い絵と明るい絵を集めてならべてみたよ」という4年生。
「私の目を見て!」と登場人物になりきったコピーを書く6年生。
「絵を見ることは自分を見ること。自分の小ささに気がついた」というコンセプトでパンフレットを構成する5年生…。
それぞれの「伝えたいこと」は、子どもたちの工夫と表現力で、きちんと形になり届けられたことと思います。

ワークショップの様子は、翌日の産経新聞でも紹介されました。

私はコピーライターとして何を教えられるのだろうと意気込んでいたのですが、それは全くのとりこし苦労。子どもたちは一人ひとり、素晴らしい言葉を持っているのですね。素直に出た言葉それこそが、一番力のあるコピーなんだ。
コピーライトの原点に返った経験でした。

by Aya | 2010-03-23 | ワークショップ

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