ランデザインスタッフの日記

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2011-10-04

コプト製本体験



扇町マテリアル会議のメンバーで、コプト製本を体験しに京都へ行きました。先生は、本の修復や製本に造詣が深いかめもやの渡邉琴さん。今回、場所をお貸しいただいたのは五条にある清水焼の窯元の陶泉窯さんです。

コプト製本の起源は古く、それまで巻物だったものが4世紀頃エジプトではじまり、その後ヨーロッパに広がり9世紀頃まで使われていたようです(間違っていたらご指摘ください)。コプト製本は180度本が開くので、表紙は木で作っていたこともあったようです。

まずは前準備ですが、あらかじめ表紙に貼る紙(コンケラーレイドとコンケラーコンツア)に平ペンを使ってヘンな線を描いた紙を用意しておきました。
そして製本です。なんかとても難しそう。



そんな訳で、みんな真剣な表情に。一番奥におられる方が陶泉窯の谷口さんです。




まずは厚紙に表紙を貼りました。
その次に中ページをかがっていきます。




親切にご指導いただいた渡邉さん。




中ページが完成し、表紙と組み合わせているところ。




もう少しでできあがり。
かなり複雑で苦労しました。ちょっとついて行けなくなるとさっぱりやり方が分かりません。でも渡邉さんに質問したり、みんなで助け合いながらようやく完成しました。
なんとここまで約5時間!ですよ。




完成した後は、谷口さんが焼かれた磁器でお菓子とお茶をいただきなら清水焼きのことについていろいろとお話をうかがいました。その後は、作業場である焼き場を案内していただきました。写真に写っている本は小野商店河手さん作。

こちらが完成品です。





かがり方がよくわかってなくて、きれいではありませんがやはり手間をかけただけの風合いは存分にあります。存在感が違いますね。

今回お世話になりました渡邉さま、谷口さま、ありがとうございました!


※写真をクリックすると拡大します。

by Nami | 2011-10-04 | ワークショップ

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