2019年以降の記事はこちらをご覧ください。
Blog » ワークショップ
2009-04-11
みなさん唐紙(からかみ)をご存じでしょうか。
その昔から寝室の衝立や屏風、障子などに使われてきた
版で柄を写した紙をさします。
その唐紙の製作を現在唯一継承している京都の唐長さんへ
唐紙製作の体験に伺いました。
唐長さんでは桂離宮や二条城などの障子の修復から
現代の生活に合わせた新しい活用の提案まで
幅広い活動をされていて
ワークショップでは製作するだけでなく
柄や色のことから現代の生活にどう唐紙を取り入れることが
できるのかなど、いろいろなお話を伺うことができました。
工房の入り口にも唐紙を使った壁紙があります。
特に灯りにともされると光ってきれいなのが特長です。
はじめに十一代主人の千田堅吉さんによる
講義とお手本から始まりました。
板木(はんぎ)に色を付けて、和紙に写し取ります。
おかみさんからもご指導いただきました。
参加者のみなさんと和気あいあいと過ごす時間もワークショップの楽しさです。
製作の後は、工房兼ショールームへ移動して
唐紙をふんだんに取り入れた室内を拝見。
特に天井一面の唐紙は圧巻。
唐紙の柄や色は、とてもモダンなので
和空間だけでなく、洋風、アンティックなど
用途は広く、このショールームではおかみさんを中心に
いろいろな見せ方を試行錯誤されています。
普段は公開していないとのことで、
この空間を体験できただけでも価値ありです。
モダンなデザインが好きな私としては
とても刺激的で貴重な体験ができた一日となりました。