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2009-09-01
ランデザインのコピーライター、あやです。
とつぜんですが、石が好きです。
石といっても宝石ではありません。石ころです。
丸くてつるっとしていて色がきれいな石や、
ごつごつしていても透明感のある色の石が好きです。
子どものころ、公園や田んぼ、夏休みには海岸や川辺で、
お気に入りの石を見つけてはポケットに入れていました。
たっぷり拾った帰りぎわ、ふくらんだポケットから、
その日の“収穫”をとり出して
「さて、どれを持って帰ろうか?」と吟味したこと。
持って帰って菓子缶の“たからばこ”を開けると、
そこには既にいくつものコレクションが待っていたこと。
そこに今日の“収穫”を追加する、ときめきのような気持ち。
今でもきれいな石を手に取ると、その頃の光景が
ふうわりと舞い降りてくるように思い出されるのです。
夏休みに家族で富山に行きました。
富山の海水浴場は、海岸が砂地ではなく石でした。山が近いせいでしょうか。
大小様々、色や手ざわりも様々な石を、子どものように夢中で拾いました。
源流から海岸にたどりつくまで、水流や風雨、波に洗われた続けた石たち。
その丸い形は、たくましさに満ちていました。
そして、ひとつ拾うたびに、その石の模様や手ざわりに、
「宇宙」ともいうべき、時の流れや生命のいとなみを感じました。
持ち帰った石は“たからばこ”ではなく、わが家の玄関アプローチに鎮座しています。
最後にわたしのコレクションから一つ。
これは多分15年ほど前、学生のころに新潟あたりの海岸で拾った石です。
「地球石」とよんでいます。宇宙にぽっかりと浮かぶ地球に見えるような気がして。