ランデザインスタッフの日記

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2014-02-27

フラメンコギターの神様、パコ・デ・ルシア

フラメンコギターの神様、パコ・デ・ルシアが昨日滞在先のメキシコで心臓発作により亡くなられた。なぜ彼が若い頃から神様と言われるようになったのかは、書き出したら切りがないのですが、一言でいえば単なる民族音楽だったフラメンコを世界ツアーができるほどの芸術へと昇華させた功績でしょう。

私がパコ・デ・ルシアを知ったのは20年ほど前、アル・ディ・メオラの「エレクトリック・ランデブー」の中の「地中海の舞踏」という曲を練習しているとき。アル・ディ・メオラのフレーズはなんとなく弾けても、パコ・デ・ルシアのフレーズはまったくどう弾いているのか分からない、しかも弾きながら別の音が出てるなど謎だらけだったのですが、その旋律がまたカッコよかった訳です。その後、パコ・デ・ルシアのライブを観てフラメンコギターをはじめるようになって、謎の音はギターを叩きながら弾くことが分かって。そしてさんざんあちこちのフラメンコ公演で弾くようになって。今はほどんど弾かなくなっても、仕事をしながら聞くのはほどんどパコ・デ・ルシア。66歳という考えもしなかった早すぎる死は、全世界のフラメンコファンにとってはすぐに受け入れることはできないでしょう。本当の神様になってしまったパコ・デ・ルシアへ、合掌。

by Nami | 2014-02-27 | column

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