ランデザインスタッフの日記

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2013-06-06

Carolingian(カロリンジャン体)

手書きの頃の古典のイメージと言えば装飾付きの誌面レイアウト。今回、装飾の多いデザインにトライしてみました。



書体はカロリンジャンで。8世紀後半にフランク王国のカール大帝が治めるトゥール修道院の写本室で発達した書体で、アルファベット小文字の元になっている書体です。フランク王国のカール大帝はヨーロッパのフランス、ドイツ、イタリアの半分とバルト地方の一部まで勢力を伸ばすと同時に、学術の復興にも力を入れ、修道院で多くの本をカロリンジャン体で蘇らせた功績があります。

カロリンジャン体のセリフはこん棒のような形をしていて、少しかわいらしく感じます。書いていて飽きのこない書体でした。

文章はピーターパンの一節で、「はじめの赤ちゃんが笑った時、笑いは幾千のピースになってはじけて踊り出し、それが妖精となりました」というような意味です。

この作品は、昨年の「2012年カリグラフィー関西作品展」(兵庫県西宮市)に出展しました。

by Nami | 2013-06-06 | 作例紹介

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