ランデザインスタッフの日記

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2016-04-06

和紙便箋「和紙をめぐる小さな旅」



今回ご紹介しますのは、大阪四天王寺の和紙卸商 株式会社オオウエ様の新ブランド『和紙をめぐる小さな旅~Japan paper journey~ 』。各地の和紙産地とその作り手のことを知ってもらいたいという4代目候補の大上さんの想いからできた便箋と封筒です。





写真は福井県越前の山田兄弟製紙さん。


大上さんと一緒に各地をめぐり、職人さんのお話をうかがって形にしていきました。商品には便箋と一緒に産地の歴史や風土、和紙の特長、職人さんからのメッセージが同封されています。
和紙には洋紙とは違う用途があり、そして生産地によってもその表情は様々です。今回便箋に使っている紙でも、絵巻物などの美術品修復に使われる極薄の和紙、植物が漉き込まれ商品や建築の材料として使われる和紙など特徴的な紙を選んでいます。そのため印刷・加工は一筋縄ではいきませんでしたが、印刷・加工職人のみなさんによる試行錯誤の結果、納得できる仕上がりとなりました。和英併記で、外国人観光客のおみやげとしても使えるようにしています。




写真はモダンな透かし模様の入った美濃和紙です。




それぞれに特長がある和紙を使っています。たとえば奈良の吉野和紙は、茶室などの壁紙として使われている杉皮和紙です。




今回旅したのは、福井、岐阜、滋賀、奈良、鳥取、島根、愛媛、高知、徳島の九つ産地。産地や原料によってさまざまな表情をみせる和紙。そんな和紙に漉き込まれた、まちの春夏秋冬、重ねられてきた歴史。まさに産地と人をめぐる旅のような便箋を、ぜひ手にとってみて下さい。

商品の詳細や取扱店につきましては『和紙をめぐる小さな旅~Japan paper journey~ 』webサイトをご覧ください。

by Nami | 2016-04-06 | 作例紹介

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