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2016-03-31

和紙作りとカリグラフィー



長野県大町紙にある信州松崎和紙工業さんで和紙を作らせていただき、その紙に文字を書きました。





1000年の歴史を持つ長野県旧松崎村(大町市社松崎)の信州松崎和紙。その後継者である腰原さんに手漉き和紙を教わりました。材料は楮ととろろあおいで、昔ながらの材料です。



無駄に力が入っていますね、、。


松崎和紙は特殊処理を施した木の葉などをすき込むのが特長で、私も漉き込んでみました。





慣れていないとこのように空気が入ってしまいます。




こちらがお世話になった腰原さん。漉いた紙をプレス機で絞ります。




絞った紙を持ち帰り、ガラスに貼り付けて一晩乾かすと平坦になりしっかりとした紙ができました。


さて、次ぎは文字を書きます。書体は17〜18世紀にフランスで生まれたRonde。傾斜していないスクリプト書体が特長で、とても品を感じさせる書体です。1枚しか紙がなく失敗できないうえに、にじみ止めをしていない和紙はものすごくにじむため、インクの水加減や書くスピードにかなり注意しながら書きました。




「自分はたいしたことがない人間だなんて思ってはならない。それは自分の行動や考え方をがんじがらめに縛ってしまうようなことだからだ。そうではなく、最初に自分を尊敬することから始めよう。まだ何もしてない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。」

フリードリヒ・ウィルヘルム・ニーチェ

by Nami | 2016-03-31 | 作例紹介

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