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2016-08-13
京都・壬生でテレビや舞台など1点ものの衣装を染められている山元染工場の山元さん夫妻のもとで、染め工程を体験させていただきました。
まずはスケッチして型紙にカットします。デザインによっては抜け落ちてしまわないようにどこかを繋いでおきます。
思いつきで漢字と数字で0から10まで書いてみました。
そして刷毛による「摺りぼかし」でグラデーションをつけます。
まずは山元さんによる見本。
そして私。
それから色糊をのせます。
この色糊の色は仕上がりの色とはずいぶん違います。山元染工場さんの強みの1つに、色糊による色再現があるそうです。たとえば古い着物ならそういう色合いに調合するなど。普通はわざわざ古ぼかして染めることはないのですが、さすが舞台衣装などをされている山元さんならではの染め技術です。
染めた布は蒸し機に入れ、その後は水洗いとなりますが、時間切れによりそこは山元さんにお願いしました。
そしてできたのがこちら。
色が鮮やかですし、グラデーションがきいていてきれい。
扇町マテリアル会議のメンバーを中心に13人で参加してきましたので、13人の仕上がりを並べてみました。壮観ですね。
工場ではいろいろな型紙も見せていただきました。柄はもちろん、文字のデザインもレトロだったりと見応えがありました。
私たちのためにいろいろな準備や指導をしていただいた山元さま、大変お世話になりありがとうございました。
これからも類い希なこの技術を引き継いでいってほしいと思います。